Mathematica研究会会員発表資料
研究発表会
- 日時:2024年11月9日 13時〜19時
- 場所:日比谷図書文化館スタジオプラス(小ホール)
- 定員:60名
- 参加費:無料。どなたでも参加できます。(申込みはこちらから)
- 発表内容:
- 1. Mathematicaの魅力について
- どんなプログラミング言語にも「思考の道具」としての側面があります。その特徴「表現力」、「加速力」、「統合力」のうち、「表現力」と「加速力」について魅力を紹介します。なお若干ですがAIとの関連についてもお話させていいただきます。
- 2. Mathematicaは世界記述のフレームワーク〜データサイエンスの先へ〜(小林博和)
- 3. 図形出力で確認するシンクロトロン加速器系設計(宮内康行)
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3次元配置図を始めとする描画確認、最適化計算、目的に即した機能の選択、拡張性等を特長とする、シンクロトロン加速器系のビーム光学設計コードについて報告する。
- 4. データ可視化(千坂高雅)
- Mathematica を用いて実験データを可視化する際の Tips を紹介します。
- 5. 医学生物学分野における高被引用論文の長期変化(天野晃)
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PubMedの3000万件を超える収録記事を対象として、高被引用論文を抽出、これにかかる雑誌や研究テーマの変遷、レファレンスネットワークの構造変化を75年間にわたり俯瞰する。現在このための方法論を検討中であり発表は中間報告となる。
- 6. 両対数極座標離散プロットによる自然数の可視化(岩淵勇樹
)
- 自然数を平面上にプロットする一手法を提案し、それをフィボナッチ数やコラッツの問題などに適用した自然数の可視化の事例を紹介します。
- 7. 多数情報交換モデルの実装について〜抗原抗体反応を例に(松田裕幸)
- 情報を交換し合うエージェントモデルはMathematicaを使うと簡単にモデル化できますが、抗原抗体反応のような現実世界をシミュレートしようとすると様々な問題が起きます。そうした問題について議論します。
- 8. マルチエージェントモデルによる免疫応答のシミュレーション(鶴井博理)
- 免疫システムは多様性に富む構成要素から成り立っておりながらシステムとして統一のとれた振る舞いを行い、最終的に、非自己なる成分を排除する。免疫学は生物学としては未だに発展しつつあるが、本質的な要素を取り込む事により、かなり実際に近い振舞を採らせることができる。Mathematicaの柔軟な言語構造はこの様な系の記述にも比較的容易に対応可能であり、その試みを紹介する。
- 9. 精度可変な分子積分多項式に基づく代数的分子軌道法(安井潤)
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化学の本質は小さな分子からタンパク質のような巨大分子まですべて分子構造と電子状態の関係にある。講演では両者の関係をどうようにしてシンボリックに表すか、またどのようにして目的に応じた精度で無駄のない電子状態計算を行うかについて現在の研究状況を報告する。
- 10. Mathematicaによる金融市場分析(尹 煕元)
- Mathematicaには金融市場に対する数理的な分析を行うための機能が数多く組み込まれていますが、「最近の生成AIのフレームワークを使って金融市場を分析する際に、Mathematicaをどのように活用できるか」についての事例を紹介し、今後の金融市場に対する分析の発展について議論します。